49: 家に入る前にするべきこと
PM2.5や黄砂をたっぷり浴びて帰宅したら、ほっとひといき、と行きたいところ。しかしそのまんまの恰好で家のうろうろすると、服や身体に付いたPMや黄砂を家の中に引き込むことになってしまいます。
まずは玄関のドアを開ける前に上着を脱ぎ、上着に付着したPMや黄砂を軽く振って落としましょう。 帽子やマフラー、バッグなども手で払ったり、ふるったりして、あらかたの花粉を玄関前でまず落してしまいます。
とはいえ、花粉よりも粒子が小さいPMや黄砂を、振るったり払ったりすることで完全に除去することはできません。
あくまでも気休め程度と考え、次のステップへ移りましょう。
ドアを開けて玄関ポーチに入ったらすぐドアを閉め、玄関に設置したコートハンガーに上着や帽子などを懸けておきます。これは上着や帽子などを寝室に持って入ると、PMや黄砂を室内に蔓延させてしまうから。居住空間に持ち込まないのが第一なのです。
コートや帽子、マフラーなどにコロコロ®をかけて、残っているPMや黄砂を粘着テープで剥ぎ取るのも良い策でしょう。
さらに念のために外出に着て行った衣類にハウスダスト飛散防止スプレーをシュッ。上着だけでなく、シャツやパンツにも噴霧しておくと、室内での再飛散を防いでくれます。
オススメのダスト飛散防止スプレー
50: そして向かうは洗面所
上着や帽子などを玄関のハンガーに懸けたあと、向かうべきは洗面所です。
手洗いとうがいをします。PMや黄砂は爪の間にも入ります。しっかり洗い落しましょう。化粧落としも兼ねて洗顔してしまうのも良い方法です。
もしできれば、そのままシャワーや入浴で全身を洗ってしまうのが最善ですが、そうも行かない場合は、顔や首筋をウェットティッシュで拭き、シャツやパンツ、靴下などを履きかえるのも手です。
とにかくPMや黄砂がついているであろうものを全て取り除くことを念頭に。
51: 鼻うがいも試そう
帰宅して、衣類についたPMや黄砂を払い落し、髪や身体についたものはシャワーを浴びて洗い流したとしても、まだ鼻腔にも付着しています。
鼻腔内を綺麗にする手段として知られているのが、鼻うがい(鼻洗浄)です。
文字通り鼻を水でうがいするわけです。 とはいえ、プールで泳いでいて鼻に水が入った経験がある人は 「え…鼻に水なんか入れたら痛くてしかたない」 と思いますよね。 痛くない鼻うがいってあるのでしょうか。
鼻に水が入ると痛むのは、それが真水だからです。
真水と体液の浸透圧の差によって痛みが発生するのであれば、体液と同じ濃度、つまり生理食塩水で鼻をうがいすれば逆に痛みを抑えられます。
100円ショップなどで売っているドレッシング用のチューブボトルに生理食塩水を入れて使うとよいでしょう。
また、鼻うがい専用の薬剤キットも市販されています。ボトルがより鼻うがいに適した形状をしているのでトライしやすいかもしれません。
52: 鼻うがいのやりかた
手順1…顔は少し上向きにします(あまり上を向き過ぎないように)。片方の鼻を指で押さえます。
手順2…もう片方の鼻の穴にノズルをあて、「あー」と声を出しながら、ゆっくりと生理食塩水を注ぎ込みます。吸いこんではいけません。
手順3…注がれた生理食塩水を、そのまま口のほうへ落とし、口から吐き出します。反対側の鼻の穴も同様にします。
慣れないうちは無理に口から吐き出そうとせず、そのまま鼻から出してもOKです。
注意点は生理食塩水や、つばを飲み込まないようにすること。また洗浄後は強く鼻をかまないこと。中耳炎になるおそれがあります。液が垂れることもありますので、こぼしそうな場所にタオルなどを敷いてから実施しましょう。