65: PM2.5や黄砂が濃い日は部屋干しで
PM2.5濃度が35μg/立方mを超える日や、黄砂が飛んでSPM濃度が0.2mg/立方mを超える日は、洗濯物の外干しはやめて部屋干しに徹しましょう。
とはいえ気になるのは、乾きの悪さと部屋干し独特の匂い。
外干しと完全同様に!とまではいきませんが、少しでも早く乾き、部屋干しの匂いがしないように干すには、次の手法を試します。
まずは少しでも早く乾かすために、干す場所を選びましょう。
最善なのは日当たりのよいリビングルームの窓際。日が当たらない狭い部屋はどうしても湿気が籠りがちです。乾きを優先するならば、広い間取りで湿気が籠りにくい部屋を選んだほうが吉。PMや黄砂が室内に入らないように窓は閉めたまま、カーテンのみ開放して日射しを入れ、洗濯物に当たるようにすれば乾きも早くなります。
とはいえ、リビングに洗濯物を干すと見栄えがね…急な来客があったら困るし…と思うのも当然。
そこで利用したいのがキャスターが付いた部屋干しスタンド。これなら不意の来客があっても、別室へラクラクと移動できます。
スタンドに干す時は、ギチギチに干さず、なるべく衣服と衣服の間を空けて空気の通り道を作ります。あとは、扇風機で洗濯物に向かって風を当てれば少し乾きが早くなります。
エアコンの風を利用するという手段を勧めているサイトもありますが、エアコンを稼働させるということは外気を室内に取り込むということです。PMや黄砂を排除するために部屋干しをしているわけですから、これは明らかに矛盾する行為です。同様に換気扇もダメです。
オススメの部屋干しスタンド
66: 洗濯槽をキレイに
続いては部屋干し独特の匂いを減らします。
そもそも部屋干しの匂いの原因が何なのかを知ることが第一。
その原因、ずばり雑菌です。
洗濯で落ちなかった皮脂汚れや、それをもとにした雑菌が増えることで匂いは生じます。雑菌は水分があると増えますので、洗濯物がなかなか乾かない部屋干しだと、水分が長らく洗濯物に残ったままの時間が続いてしまいます。それゆえに部屋干しだと匂うというカラクリ。
つまり部屋干しの匂いを防ぐためには、汚れをしっかり落とすことと、洗濯物を早く乾かすことの2点が大事なのです。
汚れをしっかり落とすために、まずやっておきたいのが洗濯槽の洗浄。いくら洗濯しても、そもそもの洗濯槽の裏側がカビだらけだと元の黙阿弥ですからね。
洗濯槽の洗浄は市販の洗濯槽クリーナーでも可ですが、酸素系漂白剤を使うのも良い手です。水よりも湯のほうが効果が高いので、風呂の残り湯を活用するなどして、湯10リットルに対して100g~150gの漂白剤を投入します。あとは排水されないよう「洗い」で洗濯機を稼働させ、数時間放置します。
泡が消えたら水面に浮いた大きなゴミを掬い取り、排水して、再度「すすぎ」「排水」「脱水」をしましょう。
洗濯槽の洗浄はなるべくなら毎月一度は実施したいものです。
オススメの酸素系漂白剤
67: 洗濯はすぐやる!すぐ干す!
洗濯物に付着した皮脂汚れや雑菌は時間が経つと増えてしまいます。
ということは、洗濯物を溜めこんでしまうと、その間にどんどん匂いの元を増やしていることになります。
週に1回まとめて洗濯するよりは、こまめに毎日洗濯したほうが部屋干しの匂いがしにくいのです。
洗濯が終わってブザーが鳴っても、しばらくそのまま洗濯槽内に洗濯物を放置する行為。これも落としきれなかった汚れが水分と反応して雑菌が増えるため匂いの元になります。脱水が終わったらすぐに干す。これを徹底しましょう。
ちなみに洗濯が終わったあと、洗濯機の蓋は開けっ放しにしておきます。湿気を逃し、雑菌の繁殖を防ぐためです。