PM2.5・黄砂対策100選

PM2.5濃度がどれくらい高ければ
洗濯物の外干しはやめるべき?

PM2.5と洗濯

 63: 洗濯物の外干しはOK?

洗濯物をどうせ干すのなら、日射しをたっぷり浴びさせたいと思うのはもっともなことです。とはいえ洗濯物の外干しはPM2.5や黄砂に晒すことにもなります。

そこで活用したいのが環境基準値。健康の適切な保護を図るために維持されることが望ましい大気中のPM2.5濃度の基準値です。
まずPM2.5に関しては、一年間のPM2.5濃度の平均値が15μg/立方m以下で、かつ一日の平均値が35μg/立方m以下であれば安全とされていますので、35μg/立方m以下の数値であるならば外干ししても良いと判断します。

環境省のそらまめ君でお住まいの地域を選択し、「表示項目を選択する」欄で「微小粒子状物質(PM2.5)」にチェックを入れると速報値が表示されます。表示色が青・水色・黄緑ならば基準値以下なので外干しOK。黄色・橙色・赤ならばアウトです。

また当日と翌日の濃度予報を知りたい場合は、SPRINTARS開発チームの予報ページを活用しましょう。

洗濯物の外干し

同様に黄砂に関しても、SPM(浮遊粒子状物質)の濃度で環境基準値が定められています。一日のSPM濃度の平均値が0.1mg/立方m以下であり、なおかつ一時間値が0.2mg/立方m以下が基準値になりますので、0.2mg/立方m以下ならば外干しOKです。

環境省のそらまめ君でお住まいの地域を選択し、「表示項目を選択する」欄で「浮遊粒子状物質(SPM)」にチェックを入れると速報値が表示されます。表示色が青・水色・黄緑ならば基準値以下なので外干しOK。黄色・橙色・赤ならばアウトです。

PMと同様に当日と翌日の濃度予報を知りたい場合は、SPRINTARS開発チームの予報ページを活用しましょう。

 64: 濃度が高い日に外干しした場合

PM2.5や黄砂の濃度が低い日であっても、外干しする以上は一定量のPMや黄砂が付着してしまいます。外干しした洗濯物を取り込む時には、洗濯物をはたいて表面に付着したPMや黄砂を除去しましょう。
また洗濯物をはたく際に舞い上がったPMや黄砂を吸いこんで体内に取り込まないよう、マスクやメガネを装着した上で行うと吉です。

PM濃度や黄砂濃度が高いとは知らずに、うっかり外干ししてしまった場合は、再度洗濯し直して部屋干しをしましょう。
水道代などを考えるとちょっともったいない気もしますが、粒子まみれの服を着用して、服から舞い上がるPMや黄砂を吸いこんでしまうおそれがありますので、やむを得ない措置だと割り切ることが大事です。

洗濯機

上記のような失敗を防ぐために、外干しする場合はあらかじめ念のために洗濯物カバーを設置し、カバーの中で干すという手も有効です。カバーがPMや黄砂の付着を防いでくれますし、パラッと雨が降っても中は濡れないので安心して外干しできます。
ただしカバーが風の通りをある程度阻害してしまいますので、洗濯物の乾きは悪くなります。

 オススメの洗濯物カバー

PM2.5と部屋干し