27: 外出時はなにはともあれマスクを
PM2.5や黄砂の濃度が高い日の外出は、イコールPM2.5や黄砂を吸いに出掛けるようなもの。呼吸すればするほどどんどん体内に取りこんでしまいます。
逆に言えば鼻や口からの侵入をシャットアウトできたなら、安心して外出可能なわけです。最も手軽でしかも効果的な方法はマスクをすること。
わざわざマスクを装着せねばならないのならば後述する高機能マスクがベターですが、ただの布・紙マスクでも何もしないよりはマシです。
必ずマスクを着用して外出しましょう。
28: 布・紙マスクは二重にする
布・紙マスクの場合、ただ単にマスクをひとつするのではなく、二重にすればPMや黄砂をさらに強くブロックできます。
具体的には、紙マスクの内側にウェットティッシュを畳んだものを挟みます。 湿気とPMや黄砂が結び付くと重さと体積を増してマスクやウェットティッシュの繊維の隙間を通り抜けにくくなるという性質を利用したものです。 ただ、化粧落ちなどを心配して口の周りを湿らせることに抵抗がある場合は、ウェットティッシュの代わりに布マスクをして、その上に紙マスクをするという手段も。
29: サージカルマスクとは?
マスクは布でできているか紙でできているかの違いのほか、そもそもサージカルマスク(surgical mask)と防塵マスクに大別されます。
サージカルマスクとは医療現場のほか、風邪やインフルエンザなどの罹患者が飛沫の拡散を防ぐために装着するマスク。ドラッグストアや薬局、コンビニなどで通常売られているマスクがこれに当たります。
もともと医師の口からの唾液や雑菌が患者の手術部位に付着しないよう開発された経緯があります。
サージカルマスクはマスクによって性能の差があります。その性能差を考慮するのはもちろんですが、サージカルマスクの最大のマイナス点はあごや頬に隙間が発生しやすいこと。空気中に浮遊するPM2.5や黄砂が隙間から侵入してしまいます。
それゆえサージカルマスクを選ぶ場合、最も考慮すべきことは自分の顔の輪郭にフィットする形状のマスクを選ぶことなのです。
30: 防塵マスクとは?
一方、防塵マスクはその名のとおり、ウィルスや粉塵、ミストなどを吸引しないようにするためのマスク。一般的にはカップ型のマスクを総称して防塵マスクと呼びます。
吸引防止に重点を当てて開発されたマスクなので、性能に差があるサージカルマスクに比べておおよそどのマスクもPM2.5やPM0.1の侵入をほぼ防いでくれます(もちろん100%ではありませんが)。装着時の顔への密着度も高く、呼吸のしやすさもサージカルマスクより高い性能を持つものが多くあります。
ただ、防塵マスクはぱっと見が毒ガスのマスクのようでもあり、おどろおどろしく大袈裟な感じがするものです。
選ぶときは使い捨てタイプのもので、仰々しくないものをチョイスすると良いでしょう。見た目にちょっと豪華なサージカルマスク風のものもあります。